和漢コラム便秘の解消にCOLUMN
子供の便秘対策に、親がしてあげられる10のこと
あなたは自分の子どものウンチの回数や頻度を、どのくらい把握していますか?
赤ちゃんのうちはきちんと数えていても、大きくなって一人でトイレができるようになると、いつのまにか本人任せになり、親は全く関与しないことが多くなってきます。
そのため、子どもが腹痛を訴えて初めて子どもの便秘に気づくなど、親が気づく頃には症状が深刻化していることも・・・。
子どもの便秘が多いのは、2歳~4歳の、おむつからトイレに移行するトイレトレーニングの頃。これをこじらせてしまうと、トイレが怖い、失敗して怒られるのが嫌などの理由でウンチを我慢してしまい、便秘になりやすいのです。
また、6歳~7歳の学童期も要注意。自由に過ごしていた幼稚園、保育園時代から、時間割で行動するようになる小学校では、ウンチを我慢する場面が増えたり、ストレスも増えることで便秘になりやすくなります。
悪化してしまった子どもの便秘は、順を追って対策を講じていくことが必要です。
子どもがウンチの悩みを抱えることなく、スクスク成長できるように、親がしてあげられることを10項目にまとめてご説明していきます。
1. 子供のウンチを観察する
まずは子どもの便をよく観察しましょう。臭い、固い、黒い・・・これらは子どもの腸内環境が悪化しているサイン。便が固いと排便するとき痛むため、子どもはギリギリまでウンチを我慢してしまいます。
便を我慢することが習慣化すると、直腸にはいつも古い便がたまっている状態。直腸が伸びて広がってしまい、動きが鈍くなってよけいに便秘が悪化してしまうのです。
こんなとき親がしてあげられることは、まずウンチを柔らかくすること。柔らかいウンチなら、出すときも痛くないことを子どもに教えてあげましょう。
ウンチを柔らかくするには、しっかり水分を摂ることに加え、マグネシウムやオリゴ糖が役立ちます。マグネシウムが豊富な食材は、ワカメや昆布、アオサやひじきといった海草類、ココアなど。またオリゴ糖はきな粉やごぼう、タマネギ、はちみつ(1歳未満の乳児には与えないでください)などに豊富です。
オリゴ糖はスーパーの甘味料売り場で手軽に手に入りますから、それを利用しても良いでしょう。また対象年齢を確認して大丈夫であれば、市販の便秘薬を試してみるのもOK。
いずれにせよ、便が固い状態を一刻も早く改善してあげることが先決です。
2. 浣腸を上手に利用する
悪化してしまった子どもの便秘は、食生活を改善するだけでは治りません。詰まってしまっている便を取り除いてあげないことには、腸が本来の動きを取り戻せないからです。
こんなとき浣腸は有効な手段のひとつ。怖がらず、緊急避難的に取り入れて良いと考えましょう。
大人が怖がっていると子どもも緊張してしまいます。子どもの緊張を和らげるためにも、大人こそニッコリを心がけ、リラックスして行うのがコツ。
ただ、習慣になることは少ないと言われる浣腸ですが、やはり自然な排便とは違います。常に浣腸に頼っていると、排便に必要な筋肉が衰えてしまうことも。
詰まっている便が出たら、あとはステップ3以降を参考に、自然な排便リズムを取り戻していきましょう。