和漢コラム便秘の解消にCOLUMN

あなたの便秘の原因と対策、まるわかりチェックリスト

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Aに5つ以上チェックがあった場合→弛緩性便秘の可能性

弛緩性便秘の主な原因は筋力不足。腹筋が衰えることで腸の動きが鈍り、便を肛門の方まで押し進めることができなくなっています。通勤のときに一駅前で降りて歩くなど、生活に運動を取り入れてみましょう。

また、ダイエットなどで食べる量を減らしている場合も、刺激不足で腸の動きが鈍ってしまいます。極端な減量は便秘以外にも肌荒れなど不調のもと。食べる量は減らしすぎず、運動量を増やして代謝を上げることが、健康的にダイエットするコツです。

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Bに5つ以上チェックがあった場合→腸内環境が悪化している可能性

便が黒かったりニオイがキツかったりするのは、腸内に悪玉菌が増えている証拠。肉類には食物繊維がまったく含まれておらず、未消化の肉や脂は悪玉菌の大好物。脂っこいものやお肉が大好きで、野菜はあまり食べないという人は要注意です。

ビフィズス菌などを代表とする善玉菌たちが腸で作り出す生成物は、腸のぜん動運動を促す働きがあり、便秘の改善に役立ちます。
反対に悪玉菌が腸内で放出する有害物質は、腸に負担をかけるだけでなく、血流に乗って全身に運ばれて肌荒れなどの原因にも。便秘改善には腸内環境を整えることが欠かせません。

腸内環境を整えるためには、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や水溶性食物繊維を多く摂ること。また納豆や味噌、漬け物や、ヨーグルトなどで乳酸菌を外から取り入れる方法もおすすめです。

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Cに5つ以上チェックがあった場合→けいれん性便秘の可能性

けいれん性便秘では、ストレスなどによって腸が緊張し、けいれん性の動きをすることで、便が通りにくくなって便秘になってしまいます。ウサギの糞のようなコロコロとした便が出たり、便秘と下痢を繰り返すのが特徴です。

いつも時間に追われていたり、仕事のことが頭から離れないという人は、自律神経のうち、体を活動モードにする交感神経ばかりが優位になっている可能性が。1日のなかに、仕事のことを忘れてゆったりとリラックスする時間を意識して作りましょう。体を休息モードに導く副交感神経を高めることで、胃腸にしっかりと血流を送り、消化やぜん動の動きをサポートすることができます。

また、寝る時間、起きる時間、食事を取る時間がバラバラだという人は、体内時計が乱れています。体内時計の乱れは自律神経の乱れにつながり、必然的に腸の動きを鈍らせてしまいます。
自分の便秘はけいれん性かもしれないと思ったら、ストレスをできるだけ軽減しつつ、自分のおなかと相談しながら、規則正しい生活を心がけることから始めてみましょう。

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Dに5つ以上チェックがあった場合→直腸性便秘の可能性

直腸性便秘は、肛門に一番近い直腸という場所に便が溜まってしまう便秘。便意を感じてもトイレに行く時間がないなどで我慢してしまうと、そのうちに便意を感じなくなってしまうことが主な原因です。朝起きたらトイレに行く習慣をつけたり、なるべく便意を感じたら我慢しないでトイレに行くことを心がけましょう。

最近、直腸性便秘のなかでも特に女性に特有な便秘として、注目を集めている便秘があります。それが、直腸の壁が膣側にふくらんでポケットのようになり、そこに硬くなった便が溜まってしまう「直腸瘤」。排便しても直腸に便が残るので、強い残便感があるのが特徴です。

この症状に心当たりがある場合は、トイレでの姿勢を改善してみましょう。便座に座ったら前屈みになり、少しかかとを上げます。ロダンの「考える人」のようなポーズですが、こうすることで直腸と肛門の角度がゆるやかになり、排便しやすくなります。
また排便時は力を入れすぎないこと。肩の力を抜き、ゆっくり息を吐くと、肛門付近の筋肉がリラックスして、便が出やすくなります。
直腸瘤の改善には、腸内環境を整えてウンチを柔らかくすることや、力の入れ方・肛門の力の抜き方などを訓練することが有効です。セルフケアで改善しないようであれば、専門医の診察を受けましょう。

便秘の原因はひとつではない

慢性便秘を放っておくと、ポリープや大腸がんなど、他の大きな病気に発展することもあります。改善するには、まず自分の便秘の原因を知って、それに合った対策をしていくこと。また便秘薬を選ぶ際も、自分の便秘のタイプに合ったものを選ぶようにしましょう。

知っていますか、便秘薬の種類。自分に合う薬の選び方

チェックリストでチェックしたら、ひとつのカテゴリーだけでなく、複数のカテゴリーにまたがって、たくさんチェックがついてしまった・・・そんなときは、便秘の原因が複合していると考えてください。
直腸性便秘でありながら、腸内環境も悪化している。また、けいれん性便秘と直腸性便秘が複合している・・・さまざまな組み合わせが考えられます。その場合は対策も複数同時に行ないましょう。

慢性的に便秘になってしまうメカニズムは、思った以上に複雑です。スルッと気持ちよいお通じは、腸を動かすメカニズム、腸の健康を保つ仕組み、排便をスムーズにする環境など、さまざまな要因が互いに影響しあって実現するもの。自分の便秘はこのタイプだから、これさえすれば治る!というわけにはいかないことが多いのです。

道は険しくて途方に暮れてしまうかもしれませんが、あなたの腸をケアできるのはあなただけ。あせらずていねいに改善していけば、きっと便秘に悩んだ日々も過去のものになる日が来るでしょう。

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