和漢コラム便秘の解消にCOLUMN
「便秘薬を飲むとお腹が痛い」には、こんな理由があった
便秘薬の服用方法を間違えると、痛みなどのトラブルに
軽視されがちですが、つらい痛みを避けるためには、正しく便秘薬を服用することも非常に大切です。
まず、コップ1杯の水かぬるま湯で服用すること。
水が少なすぎると、薬が引っかかったり、胃腸に負担がかかるなど、思わぬところでトラブルをひきおこす可能性が。
また、刺激性の便秘薬は腸で溶けて作用するようなコーティングを施されていることもありますが、水以外の牛乳などと一緒に飲むと、胃酸が中和されてしまい、コーティングが胃のなかで溶け出してしまうことがあります。この場合も胃を刺激して痛みが生じてしまいます。
その他にも服用方法が間違っていると、薬の効果を引き出せなかったり、不要な痛みを招くことがあります。便秘薬を飲むときには必ず添付の説明書をよく読み、用法と用量を守って飲むようにしましょう。
お腹の痛みを和らげる方法
便秘薬を飲んでお腹が痛いときは、お腹が冷えていることが多いもの。そんなときはまず、お腹を温めるケアを行ないましょう。筋肉の緊張がほぐれ、痛みの緩和に役立ちます。
食事をとるときは、消化の悪い肉や脂っぽいものを避け、うどんやおかゆ、卵や豆腐など、柔らかくて消化が良く、温かいメニューを選びましょう。
そしてなるべく安静にし、脱水しないよう適度な水分摂取を心がけて。そのときもコーヒーなどカフェインや、冷たい飲み物は避けることをお忘れなく。
ふだんから早食いや大食いをしたり、体を冷やしていると、便秘薬を飲んだ時も胃腸に負担がかかりすぎ、お腹が痛くなることがあります。
よく噛み、暴飲暴食を避けて胃腸をケアする生活をすること。体を冷やさないこと。これらを心がけていても便秘薬を飲んだ時の痛みが改善されないなら、そのお薬が自分の便秘タイプや体質に合っていない可能性も考えられます。
そんなときは、食事や生活習慣からのアプローチと同時に、刺激の少ない便秘薬や、痛みの出にくい便秘薬などに変えてみるのもおすすめ。
便秘薬が手放せない生活から快便生活へ乗り換えるための第一歩——それは「痛い!」という体からのSOSに、きちんと耳を傾けることなのかもしれません。