和漢コラム腰痛の悩みにCOLUMN
腰痛を温めるとラクになる。すぐできる方法とポイント3
腰を温めるポイント2:「ツボ温め」で効率的に
腰痛に効くツボを知っておくと、温かさでツボが刺激され血行がよくなるので、漠然と痛みを感じる箇所を温めるより効率的です。腰痛に有効なツボはたくさんありますが、そのなかでも位置を覚えやすく、痛みが気になったときに温めやすいツボをご紹介します。
腰にあるツボ
・命門(めいもん)
おへその真裏にあるツボ。この周囲には他にも腰痛に効くツボがたくさんあるため、命門と併せて他のツボも温めることができます。
・帯脈(たいみゃく)
おへその高さで、左右の脇腹にあるツボ。すぐに手が届き、手のひらの体温を使って温められる場所にあります。
ふくらはぎにあるツボ
・承山(しょうざん)
ふくらはぎの真ん中にあるツボ。筋肉の緊張を和らげる働きがあるといわれています。
・三陰交(さんいんこう)
ふくらはぎにあり、内くるぶしの出っぱりから指3本分上にあるツボ。とくに冷えに効果的と言われています。
腰を温めるポイント3:カイロやドライヤーの熱を使う
腰を温めるときに手軽に使えるカイロは、腰痛に悩む人にとって強い味方。腰痛を和らげることが目的でカイロを使うときは、ポイント2でご紹介したツボの周辺に、貼るタイプのカイロを利用することをおすすめします。
貼りにくいふくらはぎは、先にタイツやハイソックス、レギンスなどをはいてカイロをペタリ。その上からパンツを履けば、外からは見えずに温まります。
このように服と服の間にカイロを貼ると、カイロの中の鉄が酸素と触れにくくなり、反応による発熱が緩やかに進むので、暖かさが長持ちするメリットも。
ご自宅にあるドライヤーの温風も、腰やふくらはぎを温めるのに役立ちます。痛みを感じる箇所やふくらはぎに、心地よいと感じるまで温風を当てるだけ。さらにドライヤーの温風なら広い範囲をカバーできるので、腰痛のツボ周辺も一緒に温まります。
ドライヤーで腰などを温めるときは、次の点にご注意ください。
・ドライヤーの風量は「弱」に設定
・10cm以上、肌から離す
・1つの箇所に長い時間、温風を当て続けない
腰痛と密接な関係があるふくらはぎは、表面温度が32℃以下という人が大半です。さらに筋肉量が少なめで熱を生み出しにくいため、温めるには時間がかかる部位。カイロやドライヤーを上手に使った処置で、ゆっくり、じわじわと温めてあげましょう。
筋肉の緊張をほぐし、血行をよくして腰痛改善を
慢性的な腰痛を改善するための温め方、その方法、どれもが痛みを抱える部分の血行不良を改善するためのものです。その基本となるのは筋肉のこわばりをゆるめてあげること。
だとすれば、腰痛のつらい部分を温めることも大切ですが、冷えやストレスによる、からだの緊張をほぐしてあげることがそれよりも、もっと大切なことなのです。
このコラムでご紹介した方法以外にも、メンタル的にもリラックスできる方法を見つけたり、軽い運動にトライする、全身の力を抜いて床に大の字で寝そべってみるなど、あなたのペース、やり方を試してください。