和漢コラム腰痛の悩みにCOLUMN
その腰痛にツボの力を。痛む部位別セルフケア
つらい腰痛、今すぐちょっとでもラクになりたい!・・・そんなときに役立つのが「指圧」いわゆる「ツボ押し」です。
一人でもできるツボ押しは、いつでもどこでも思い立ったときにできるのが魅力。それだけでなく、ツボ押しの刺激が筋肉のこわばりを取り除いたり、血流を促進することで、つらい悩みにちゃんと応えてくれます。
このコラムでは、腰痛改善に役立つツボを痛む部位別にご紹介。具体的なツボの位置や効果を分かりやすく解説します。自分の痛みに対応したツボを見つけて、ぜひ効果的なセルフケアに役立ててください。
腰痛の部位は3つに分けられる
一口に「腰痛」と言っても、人によって痛む部位はさまざま。
大別すると、 下記の3つに分けることができます。
(1)ウエストラインよりも上の「腰背部」
(2)ウエストライン付近の「腰部」
(3)ウエストラインより下の「腰仙骨部」
ツボ押しが有効な腰痛は、慢性的な筋肉疲労や、ストレスなど心因性のもの。椎間板ヘルニアなどのように骨や神経に明らかな異常がある場合は、ツボ押しは適しません。その場合は整形外科での治療が基本になります。
あなたの腰痛が筋肉疲労や姿勢の悪さ、ストレス等から来ているなら、ツボ押しは強い味方。ツボを押すことによるリラックス効果の恩恵を存分に受けてみましょう。
腰から背中にかけて広がる、腰背部の痛みに適したツボ
腰から背中に広がる痛みは、腰を丸めた前屈み姿勢など、背中に負担のかかる状態が長時間続くと起こることが多いようです。柔らかすぎる寝具やソファなども原因のひとつです。
こんなとき真っ先に押したいのが、肩甲骨の下端のライン上に位置する「膈兪(かくゆ)」というツボ。腰背痛を訴える人はたいていこの部分が凝り固まっています。
背中は自分では押しにくいので、押してみてイタ気持ちよさやしこりを感じる部分にテニスボールなどを当て、その上に仰向けに寝て、自分の体重で刺激するとうまくいきます。
もう一つご紹介したいのは、ふくらはぎに位置する「承筋(しょうきん)」というツボ。座骨神経と関連が深く、痛みの緩和に働きかけてくれます。足の血行を促進して温めることにも役立ちます。