和漢コラム腰痛の悩みにCOLUMN
腰痛を温めるとラクになる。すぐできる方法とポイント3
腰が重い、痛い、だるい・・・ベッドから抜け出そうとしたときにそんなことを感じてしまうと、ぐっすり寝たのになぜ?と、朝からブルーな気分に。腰に何らかの張りや痛みを感じることが続くのは、慢性腰痛、もしくはその予備軍なのかもしれません。
慢性腰痛は、ストレスや冷えなどによって腰の筋肉がこわばることで起きる血行不良に原因のひとつがあるとされています。
このコラムでは、腰痛に効くとされるツボや、カイロやドライヤーを使う方法など、腰痛を改善するための温め方をご紹介。温めることで血流を良くし、あなたの腰をケアしてあげましょう。
腰痛の一因は、筋肉のコリからくる血行不良
腰痛は運動不足や冷え、精神的ストレス、同じ姿勢をずっと続けることなどからくる、筋肉の血行不良が原因のひとつといわれています。筋肉に力が入り、だんだん硬くなって毛細血管が圧迫され、血行が滞ってしまい、痛みにつながるのです。
では、なぜ血行不良になると腰痛が起こるのでしょうか?
その理由は、血液が担っている、次の大切な2つの役割にあります。
1.体内を循環し、酸素や栄養分を全身に運ぶ
2.身体の老廃物や、痛みの原因となる疲労物質を身体の外に出す
つまり血がうまく流れなくなると、この2つの働きもスムーズにいかなくなり、結果的に腰痛の原因になるのです。
ですから、腰痛の改善にはまず血行をよくすることが大切。お風呂に入ったり、温めグッズを活用したりして、腰の筋肉を外からしっかり温め、血の流れをよくしましょう。
腰を温めるポイント1:腰痛におすすめの入浴法
半身浴で芯まで腰を温める
半身浴は時間をかけて下半身、さらに全身までしっかり温めるので、冷えて腰に痛みを感じるときはとくにおすすめ。腰痛改善のためには湯温は40度前後に。42度以上になると自律神経の交感神経が活発になり、身体が興奮して筋肉が緊張し、かえってスムーズな血流の妨げになる恐れがあります。
温める・冷やす、を交互にして腰の血行促進
お風呂で「温める」「冷やす」を交互に行うと、血行が促進され、血の巡りがよくなります。まずお湯につかり、3分たったら浴槽を出て髪を洗います。洗い終わったら再び浴槽で3分温まり、また出て身体を洗う・・・というように、3分お湯につかる→出るのサイクルを3~4回ほど繰り返しましょう。
短時間で手軽に温まる足湯
忙しくてお風呂にゆっくり入る時間がない、風邪気味でお風呂に入れないときには、足湯がおすすめ。足を温めることで、下半身、そして腰を含む全身の血液の流れをよくしていきましょう。
足湯のやり方
- 湯温が下がりにくいよう、表面積が小さい、深めの容器を用意します。
- 容器に38度くらいのぬるま湯を入れ、両足をつけます。くるぶしの上までくる程度の量を入れてください。
- やかんやポットなどに60度前後のお湯を用意し、少しずつさし湯をしながら、42~43度ほどまで湯温を上げていきます。さし湯が肌に直接当たらないように注意しましょう。15分以上、足をつけておくのがおすすめです。