和漢コラムニキビの治し方COLUMN
頭皮ニキビ、やってはいけない12のこと。その原因と対策
すぐできる頭皮ニキビの予防・対策法
シャンプーや整髪剤、皮脂の洗い残しやすすぎ残しといったヘアケアの問題は、頭皮トラブルの最大の原因。髪の毛のケアだけでなく、頭皮の環境を改善する「スカルプケア」の視点が重要です。
さらに、体の内側からアプローチする方法も加えて、しっかり頭皮ニキビを予防・改善していきましょう。
1. 正しいヘアケアで頭皮をすこやかに
シャンプーはやさしくていねいに
まずはシャンプー前にブラッシングして髪のホコリを落とし、もつれを解いておきましょう。お湯の温度は38〜39度程度に。熱すぎるお湯は頭皮に負担をかけるためです。
最初に髪を濡らし、指の腹で頭皮をマッサージしながら、お湯だけで大まかな汚れをオフ。その後、シャンプーを手のひらに適量取り、軽く泡立ててから頭に乗せていきます。
このときくれぐれも、シャンプーをいきなり頭につけないこと。濃い洗浄成分が頭皮に直接付着してしまい、すすぎ残しや、部分的な洗い残しにつながります。
シャンプーは髪を洗うよりも、頭皮を洗うことを意識して。指の腹で頭皮をまんべんなくマッサージするようにすると良いでしょう。炎症を起こしているニキビの周囲は、あまり触らずやさしく泡で洗う程度にしておきます。
「すすぎ」はしっかり
そして最も重要な行程が「すすぎ」。シャンプー剤の泡を流しきったら、すぐに終了していませんか?これでは洗浄成分が肌に残ってしまっています。心当たりのある人は「もういいかな」と思ってから、さらにシャワーで2〜3分流すようにしてください。
その後のリンスやトリートメント剤は、頭皮にはつけず髪だけに付けるように気をつけます。そしてこちらも十分すすぎを行うことをお忘れなく。
ドライヤーで乾かしてからベッドへ
髪を乾かすときの注意点として、髪が濡れていると雑菌が繁殖しやすいため、自然乾燥はおすすめしません。しっかりタオルドライをしたら、ドライヤーを近づけすぎず、10cm以上距離を保って乾かします。このとき髪を持ち上げ、根元に風を当てて地肌から乾かすように意識しましょう。
頭皮の乾燥が気になるなら、保湿ケアを
頭皮が乾燥していると、皮脂分泌が過剰になったり、炎症が起こりやすくなることでニキビ悪化の原因にも。とくに寒い季節はエアコンなどで頭皮が乾燥しがちなため、保湿効果のあるシャンプーやトリートメントなどを取りいれてもよいでしょう。
このように毎日のヘアケアで地肌をケアするのも大切ですが、自分でやるスカルプケアには限界もあります。ストレスが溜まっている、頭が凝って血流が悪くなっていると感じるなら、たまには美容院でプロにヘッドスパをしてもらうのも一案です。
2. 食事から頭皮ニキビをケア
ニキビの改善には食生活も重要です。脂っこいものや甘いものを食べ過ぎると、それらを代謝するためビタミンB群が大量に消費されてしまいます。
細胞の新陳代謝に関わるビタミンB群が不足すると、ニキビや吹き出物だけでなく、フケや抜け毛の原因にもなるため要注意。また、ストレスで消費されてしまうビタミンCも、ニキビ予防に積極的に取りたいビタミンです。
脂ものや甘いものはほどほどにし、栄養価の高い食材をバランスよく食べるのが理想ですが、難しければサプリメントの力を借りても。体のなかから頭皮ニキビにアプローチしていきましょう。
3. 紫外線から頭皮を守る
頭皮ケアのなかで、重要なのに見落とされがちなのが紫外線対策です。
体のなかで、最も紫外線にさらされているのが頭。紫外線が当たると皮膚はダメージを受けて乾燥し、バリア機能が低下してニキビができやすくなります。
長期的に紫外線を浴びることで抜け毛や白髪、薄毛などの原因にもなるため、育毛ケアの視点からも決してあなどれません。ダメージが1ヵ所に集中しないよう分け目を頻繁に変えたり、帽子や日傘など紫外線対策を忘れずに。ただ、帽子を長時間かぶっていると、汗をかいて蒸れるなど毛穴にはよくない環境になってしまうため、暑い時期には気をつけてください。
4. ストレスをうまく管理する
ストレスによるホルモンバランスの変化は、頭皮の皮脂分泌を増やすことにもつながります。
忙しい毎日のなかでストレスをためないというのは難しいもの。けれども、ストレスをため込まないように、自分なりに気分転換やリラックスできる方法をいくつか見つけておくことは有効です。
頭皮ニキビが悪化してしまったら
頭皮は顔よりも皮膚が厚く、髪でおおわれているため、頭皮ニキビには市販の顔用ニキビ薬などが塗りにくかったり、効きにくいことがあります。すでに炎症が広がるなど悪化しているようなら皮膚科を受診し、専用の薬を処方してもらうことをおすすめします。
逆に、やってはいけない頭皮ニキビ対策は「つぶす」こと。炎症を起こしているニキビや吹き出物をつぶしてしまうと、雑菌が入ってよけいに悪化したり、炎症が収まった後もニキビ跡となって残ってしまうことが。
頭皮ニキビは気になっても手で触れず、ブラシなどでも引っ掻かないように十分気をつけましょう。
また頭皮ニキビと間違えやすいものとして、アレルギー性の皮膚炎や、脂漏性湿疹、アトピー性皮膚炎などがあります。強いかゆみやニオイなど、ニキビとは違う症状が気になったら、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
病院に行くほどでもない場合は、間違ったヘアケア法や生活習慣を改めることで、予防・改善が期待できます。上に挙げた対策はどれもすぐできるものばかり。ぜひ試してみてください。
「頭皮ニキビ」に関するまとめ
頭皮ニキビができやすい理由は何ですか?
一つはヘアケアに関すること。シャンプー剤の洗い残しが皮脂や汚れとともに毛穴を詰まらせてしまう。逆にゴシゴシ洗いすぎて皮脂のバランスがくずれたり、使っているシャンプーの洗浄成分が合わないなど、頭皮環境に関わるトラブルが考えられます。
その他にも、食事の栄養バランス、睡眠不足などからホルモンバランスが乱れるという、ニキビ全般に共通する原因も。まずは「頭皮ニキビに悩む人がやってはいけない12のこと」をチェックしてみてください。
頭皮ニキビを防ぐための対策は?
まずは、シャンプーの方法を見直してみてください。
- はじめに約38〜39度のお湯で髪の汚れを流してから、シャンプーは手で泡立ててつける。
- 爪は立てず、指の腹で頭皮をマッサージするように。
- 洗い流すときは、泡が落ちてからも2~3分はシャワーを。
- ドライヤーで頭皮までしっかり乾かす。
その他にも、食生活の改善やストレス緩和など体の中からのお手入れも大切です。