和漢コラムニキビの治し方COLUMN
デコルテ、顎下…首ニキビの原因と対策を部位別解説!
首にできる赤いブツブツ・・・髪や襟が当たって痛んだり、気になって好きな洋服を着られなかったり。ニキビ用の薬を塗ってもなかなか良くならず、炎症を起こすなど悪化しやすいのも首ニキビの特徴ですね。
首にできるニキビの原因は、余分な皮脂や刺激、乾燥、紫外線と多岐にわたります。ひとくちに「首」といっても、首の前の部分=デコルテにできやすい人、首の後ろのうなじ部分にできやすい人、顎下あたりにできやすい人など、できやすい部位によって原因にも違いがあります。
このコラムでは、首ニキビができやすい部位ごとに原因を明らかにしつつ、それぞれの対処法をご紹介します。首にできるニキビは顔ニキビの原因とは少し異なり、意外なことが引き金になっていることも多くあります。ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
1. デコルテ(首の前側)のニキビ
デコルテニキビの原因
アクセサリーや髪の毛による「刺激」
デコルテとは、首筋から胸元にかけての、首の前側の部分。ここにニキビができやすい場合、原因としてまず「刺激」が考えられます。
ネックレスなどアクセサリー、髪の毛先による摩擦、シャンプーやトリートメント剤、服や下着による圧迫などの刺激が、肌にダメージを与えて正常なターンオーバーのサイクルを乱す原因に。それによって古い角質がいつまでも残ったり、逆に未熟な角質が表面に出てくるせいで、ニキビのできやすい敏感肌になってしまうのです。
今のスキンケアが合っていない
胸元に近い体の中心辺りは皮脂腺が発達しているため、皮脂分泌が過剰になってニキビができやすい部位。この辺りにニキビができやすい人は、スキンケアの方法が合っていないのかもしれません。
顔に塗った化粧水や乳液の残りをそのままデコルテに伸ばしてという人も多いでしょうが、化粧水や乳液のタイプによっては、胸元には油分が多すぎる可能性も。
また、お風呂上りにボディクリームなどを塗るときも要注意。すねや腕などは皮脂腺が少なく、乾燥しがちなので油分たっぷりのボディクリームがピッタリでも、胸元には過剰な場合があります。多すぎる皮脂をアクネ菌が餌にして増殖し、ニキビ発生の原因になることがあるからです。
紫外線
紫外線もニキビには大敵。お顔にはせっせと日焼け止めを塗っているけれど、首やデコルテは忘れがちになっていませんか?デコルテの皮膚の厚さは、顔の皮膚の約1/2から2/3程度。うすくデリケートな肌なので、太陽による紫外線の影響を受けやすい場所です。
日焼けや肌の乾燥は、皮脂の分泌が増えて毛穴詰まりの原因に。また、紫外線によって皮膚の炎症が起こることも、ニキビ発生の要因になります。
デコルテニキビの対策
皮膚への刺激を少なく
まず、できているニキビは触らないのが鉄則。摩擦や刺激、雑菌などのせいで治りが遅くなったり、悪化して跡が残る可能性もあります。デコルテニキビが沈静化するまで、しばらくの間はアクセサリーを控え、髪型はアップにまとめておきましょう。
洋服や下着の刺激が疑わしい場合、素材はチクチクしない自然素材のコットンやシルクがおすすめ。洗濯洗剤や柔軟剤に入っている成分が、肌に刺激を与えていることもあります。気になるようなら、洗剤類を一度刺激の少ないものに変えてみても良いかもしれません。
お風呂ではまずシャンプーから
シャンプーやトリートメントの成分は、髪には良くても肌に残ってしまうとニキビや吹き出物の原因に。お風呂に入ったら初めにシャンプー、トリートメントを済ませ、肌に残らないようによくすすぎましょう。その後に体を洗い、最後に顔を洗います。ニキビを防ぐには、洗う順番も大切と心得てください。
お風呂上りのスキンケアは、顔のケアの延長、体のケアの延長で済ませないように。胸元は皮脂が過剰になりがちなことを念頭におき、足し算、引き算をしていきましょう。
そのうえで、炎症ニキビができているときは抗炎症作用のあるニキビ薬を、ニキビに発展しそうなポツポツを見つけたら、殺菌作用のあるニキビ薬を塗るようにします。
UVケアはしっかりと
外出前に日焼け止めを塗って、2〜3時間おきに塗り直すのがポイント。UVカット効果のある帽子やストールなども効果的です。
お風呂あがりには、保湿もしっかりしておきましょう。