和漢コラムニキビの治し方COLUMN
デコルテ、顎下…首ニキビの原因と対策を部位別解説!
2. 首の後ろ側・うなじにできるニキビ
首の後ろのニキビの原因
シャンプーなどの洗い残し
首の後ろ側やうなじも、皮脂分泌の多い場所です。そこに洗い残したシャンプーやリンスなどで毛穴が詰まりがちになると、ニキビのできやすい環境が整ってしまいます。髪の毛で隠れがちな部位だけに、体や髪を洗ったときに泡が残ってしまうことが大きく影響しているようです。
紫外線や汗で蒸れる
ショートヘアの場合、首の後ろは紫外線に当たることも多い部位。お顔はしっかりとUVケアを行っていても、首の後ろは油断していた、という人も多いのではないでしょうか。肌は紫外線を浴びると、途端に乾燥し、刺激に弱いトラブル肌になってしまいます。
ではロングヘアならOKかというと、汗をかきやすい首の後ろは蒸れやすい場所でもあります。蒸れた状態が長時間続くと、皮膚の表面に汗や皮脂が留まりやすく、その影響で毛穴が詰まりやすくなり、ニキビ発生の原因となります。
また、蒸れることにより心配なのが、マラセチア菌による毛包炎。ニキビとよく似ていて間違えやすいのですが、マラセチア菌は皮脂を好む真菌(カビ)の一種で、アクネ菌によるニキビとは治療法が異なります。
首の後ろのニキビ対策
いつも清潔に
ニキビができているときは、首まわりに髪がかからないヘアスタイルで。シャンプーやトリートメントの際にも、洗い残しのないようにしっかりとすすぎを行います。
汗をかきやすい季節は、衣類もリネンやコットンなど吸湿性・通気性のよい素材を選びましょう。
日焼けしないよう気をつけて
デコルテのニキビ対策と同様、UVケアが大切。日焼け止めは、首まわりやデコルテも含めてティースプーン1杯程度を均一に塗るようにしましょう。ニキビができている時は低刺激性の日焼け止めクリームを選ぶようにしてください。
また、UVカット効果のある帽子やストール、日傘も忘れずに。
また、うなじや背中に小さな赤いぶつぶつが広範囲に出ていて、ニキビ薬で改善しない場合はマラセチア毛包炎の可能性も考えられます。その場合は皮膚科クリニックを受診して、専用薬を処方してもらうことをおすすめします。
3. フェイスライン下(あごの下)にできるニキビ
首といっても顔に近い部分(フェイスライン下)にできるニキビは、いわゆる「大人ニキビ」の可能性が大。大人ニキビとは、ストレスや生理周期によるホルモンバランスの乱れ、胃腸のトラブルなどが主な原因といわれています。
フェイスライン下のニキビの原因
ホルモンバランスの乱れ
フェイスライン下(あごの下)は、男性でいうとヒゲが生える部位。この場所は性ホルモンの影響を受けやすい部位でもあります。
女性は生理前になると、2種類の女性ホルモンのうち、皮脂分泌を活発化させるプロゲステロンが優勢になります。生理前になると決まってフェイスラインの下にニキビができてしまう場合は、その影響が肌に出ている可能性が高いでしょう。
さらに、ストレスがかかると、女性であっても男性ホルモンが多く分泌されることがあります。男性ホルモンは角層を厚くして毛穴を詰まらせたり、皮脂分泌を促す作用があるため、ニキビができやすくなるのです。
胃腸トラブル
最近、野菜が不足したり、ファーストフードに偏ったりということはありませんか?栄養のバランスがくずれると、皮脂の分泌が過剰になったりホルモンバランスにも悪影響を及ぼすなど、お肌には良くないことばかり。胃腸に負担のかかるメニューが続くと消化不良となって、お肌にまで栄養が届かないために肌のターンオーバーも乱れてしまいます。
また、便秘がちで腸内環境が乱れているときも要注意。体にたまった毒素を出そうとして、ニキビ発生の原因になってしまいます。
マスクによる摩擦・蒸れ
マスクをつけていると、どうしても皮膚が密閉されやすく、汗や皮脂がたまって毛穴が詰まりやすい状態に。マスクによる摩擦も皮膚に刺激を与えるので肌が敏感な状態になりがちです。
マスクは毎日清潔なものを、そして肌にやさしい素材のものを選ぶのも一つです。
男性はヒゲ剃りの影響も
男性の場合は、ヒゲ剃りによる刺激もよくあるケース。カミソリの刺激や剃り残し、肌の乾燥がニキビにつながる可能性があります。
剃り残しとは、毛が皮膚表面の下に埋もれた状態で残ってしまうこと。そのまま毛が成長したときに皮膚が炎症を起こしてしまうと、毛嚢炎(もうのうえん)やニキビ発生のきっかけとなりやすいのです。剃り残しを防ぐには、カミソリ刃のメンテナンスや髭の生える方向に適切な角度で剃ることが大切です。
フェイスライン下のニキビ対策
ストレスをためない
ホルモンバランスを整えるには、ストレスをため込まず、生活リズムを整えることが一番です。血流を良くすることも役立つので、夏でもお風呂に浸かって体を温めたり、一駅歩く、階段を使うなど、ふだんの生活のなかで少し体を動かすことも意識してみましょう。
また、寝る直前までパソコンやスマホのブルーライトを目に入れていると、脳が昼間と勘違いして質の良い睡眠が得られません。寝る前には電子機器類のスイッチを切り、ゆったりとリラックスする時間をとりましょう。
睡眠の質が高まると、寝ている間に肌を修復する成長ホルモンも分泌されやすくなりますし、性ホルモンのバランスを整えることにも役立ちます。
スキンケアは顔と同じように
フェイスライン下の皮膚の厚さは、0.5mm~4.0mmと顔とほぼ同じくらい。デリケートな部位なので、お手入れも顔同様と考えましょう。
体を洗うナイロンタオルでゴシゴシ洗いは禁物です。フェイス用の洗顔料でやさしく洗ったあとは、刺激の少ない化粧水や保湿クリームでケアしてあげましょう。
くりかえす首ニキビには、身体の中から対策を
ニキビ対策には生活習慣から改善していくことが大切ですが、生薬のチカラを借りるのも一つの方法です。
摩耶堂製薬「ネオ小町」は、体内にたまった老廃物や毒素を出して、すこやかな肌に必要な成分を補ってくれるお薬。身体の中から働きかけて、ニキビができにくい肌をめざしましょう。
効能・効果
ニキビ、吹出物、シミ、ソバカス、色素異状沈着、ジン麻疹、湿疹、皮ふ炎、痒疹、アセモ、皮ふ掻痒症、口唇炎、口唇キ裂、アレルギー体質、シモヤケ、アカギレ等の治療と予防