和漢コラムニキビの治し方COLUMN
顎ニキビの原因はホルモンバランスも。顎ニキビの対策4つ
顎ニキビの原因の一つ。ホルモンバランスの乱れとは?
それでは、ホルモンバランスが乱れるとはどういう状態なのでしょうか。
ホルモンといってもさまざまな種類がありますが、ニキビや肌荒れに関係が深いのは、女性ホルモンと男性ホルモンのバランス。
女性なのに、男性ホルモンも出るの?と思われるかもしれませんが、女性男性ともに両方のホルモンが作られています。大まかにいえば、男性ホルモンは皮脂分泌を促進して角質を厚くする働き。女性ホルモン(エストロゲン)には、皮脂を抑えたり、肌のバリア機能を高める働きがあります。
男性ホルモンの分泌が多い状態が続くと、皮脂分泌が増えるうえに、お肌の角質が厚くなって毛穴がふさがれるためにニキビができやすくなるのです。
そう聞くと、ニキビの原因となる男性ホルモンなんて必要ないのではと思ってしまいますが、そうとは限りません。仮に女性ホルモンのエストロゲンが増えすぎてしまうと、皮脂の分泌が抑えられてお肌の乾燥を招いてしまったり、婦人病の可能性が高まってしまうことに。両方のホルモンが作られているということは、両方が必要であるということ。要はそのバランスが大切なのです。
ストレス・不規則な生活で増える、男性ホルモン。顎ニキビの引き金に。
ご紹介したように、女性の場合は男性ホルモンが増え過ぎると顎ニキビの原因となります。では、どのような時に男性ホルモンが増えるのでしょうか。
原因のひとつは、慢性的なストレス。私たちの体はストレスを感じると、それに対抗して抗ストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリン)を分泌します。これらはストレスに打ち勝つ心身をつくるために必要なホルモンですが、それが慢性的になると男性ホルモンを強く刺激して、皮脂分泌が過剰になってしまうのです。
そしてもう一つは、ストレスや不規則な生活によって、自律神経が乱れること。
自律神経というのは、体を緊張状態にする交感神経とリラックス状態にする副交感神経がバランスよく働くことが大切ですが、ストレスを受けることで交感神経が優位になり、男性ホルモンの分泌を促してしまうのです。
女性ホルモンのバランスが変わる生理前後も要注意
もうひとつ、女性ホルモンのバランスが乱れるタイミングも、顎ニキビには気をつけたい時期です。
女性ホルモンには、皮脂分泌を抑えて肌のバリア機能を高める「エストロゲン」と、皮脂を分泌させる「プロゲステロン」の2つがありますが、生理の前後に多く分泌されるのが「プロゲステロン」。お肌の状態を不安定にしたり、ニキビの原因となるのです。
ちなみに、プロゲステロンには体を妊娠状態に保とうとする働きもあります。母胎や受精卵を守るためには、水分や脂肪を多く蓄える必要があるので、太りやすくなったりむくみが出やすくなるのはこのためです。
また、便秘になりやすいのもこの時期。子宮の近くにある腸の動きを鈍らせて子宮を守ろうとしたり、水分補給するために腸からも水分を吸収するので便が固くなるため、便秘になりがちなのです。