和漢コラム膀胱炎の改善にCOLUMN
膀胱炎とは?治し方は?よく分かるQ&A
膀胱炎の原因と予防
Q.膀胱炎の原因とは?
膀胱炎は、細菌が膀胱内に入り増殖することで膀胱の粘膜が炎症をおこす病気。原因菌のほぼ8割は大腸菌であり、肛門と尿道口が近い身体の構造をもつ女性が圧倒的にかかりやすい病気です。
ただ、少量の細菌が膀胱内に入ることはよくあります。それでも膀胱炎を発症しないのは、自己免疫力で細菌の繁殖をおさえ、尿によって細菌を押し流しているから。膀胱炎を発症してしまうのは、細菌が繁殖しやすい状態になっていることが影響しています。
Q.膀胱炎になりやすい条件とは?
以下のような生活習慣があれば要注意です。
- トイレに行きたくてもガマンすることが多い
- 体が冷えていることが多い
- 睡眠不足の日が多い
- ストレスを感じやすい
- 排便後に、後ろから前へ拭いている
- 性行為のあと、トイレに行かない
Q.セックスが膀胱炎の原因になる?
不衛生な状態でセックスをおこなうと、男性器についた雑菌が侵入して、膀胱炎を引き起こすことがあります。
予防策としては、事前にシャワーで清潔な状態を保っておくことと、セックスの後に排尿することが大切です。
Q.生理のときは膀胱炎にかかりやすい?
生理用ナプキンやおりものシート、尿もれパッドなどは、雑菌が存在しやすい場所です。できるだけこまめに取り替えるようにしましょう。
Q.膀胱炎の予防策は?
- 水分を多めにとる
尿の量をふやすことで、細菌を押し流す効果が高まります
- トイレをガマンしない
膀胱に尿がたまっている状態がつづくと、菌の繁殖を助けることに
- 下着などは清潔に
清潔な状態をたもつために、入浴も毎日がベスト
- 排便後は、前から後ろに拭く
大腸菌を近づけないために習慣づけましょう
- 体を冷やさない
冷えて血流が悪くなると、細菌に対する抵抗力が弱まります
- セックスの後は排尿を忘れずに
雑菌が侵入したとしても、尿を出すことで洗い流してくれるためです
- 疲れをためない
疲労がたまると、自己免疫力も低下しやすくなります
膀胱炎の治し方
Q.膀胱炎は市販薬で治せる?
急性膀胱炎の初期段階であれば、市販の治療薬で治すことができます。
以下のような症状であれば、まずは市販薬を試してみてください。
- 排尿の終わりにツーンとした痛みがある
- 下腹部に違和感がある
- トイレが近くなる
- 残尿感がある
- 尿が白くにごる
- ガマンできないほどの痛みはない
- 血尿は出ていない
- 熱は平熱である(目安は38℃より低い)
ただし、2〜3日飲んでも症状が改善しない場合は、細菌性の急性膀胱炎ではない可能性があります。ただちに病院へ行き、医師の診察を受けるようにしてください。
Q.膀胱炎の市販薬と、病院の薬はどう違う?
ドラッグストアなどで販売される膀胱炎の市販薬は、漢方の生薬をベースとしたものがほとんど。生薬には数多くの種類があり、その組み合わせによって効き方も異なります。
病院での治療の場合は、抗生物質の内服が基本。飲む水の量を増やし、膀胱内の細菌を洗い流すなどのアドバイスも受けます。膀胱炎の原因は細菌なので、少しでも早く体から追い出すことが大切。すぐに病院に行けない場合は、市販薬の利用も効果的です。
Q.膀胱炎を市販薬で治すときの注意点は?
- 用法用量をきちんと守る
添付文書にある「使用上の注意」をよく読みましょう。
- 症状が改善しても、2~3日は服用を続ける
膀胱の中には、まだ菌や炎症が残っている場合があり、免疫力が下がったときなどに復活して膀胱炎をくり返す原因となるからです。症状の改善がみられても、まだまだ油断は禁物です。
- 水分を多めにとり、積極的にトイレへ
薬で弱らせた菌を尿で洗い流すことで、症状は改善しやすくなります。お茶やお水をいつもより多めにとり、できるだけ尿の量を増やすようにしてください。
- ゆっくり休養する
身体の免疫力を高めることで治療効果は高まります。しっかりと睡眠をとり、栄養バランスを見直し、体を冷やさないようにしましょう。
Q.病院に行くときは何科に行けばよい?
泌尿器科が、膀胱や尿道の専門となるので、泌尿器科のある病院がおすすめです。
ただ、近くに専門の病院がない場合は、婦人科や内科で相談してみるのもよいでしょう。
膀胱炎は、症状が軽いうちに早めの対処を
初期症状の段階なら、膀胱炎は市販薬で治すことができます。そのまま放置して悪化させないために、原因菌を残してしまって再発しないために、早めの対処をおすすめします。
- 15種の生薬配合。
- 尿路消毒薬として使われてきた抗菌作用の高い「ウワウルシ(成分アルブチン)」を配合。
- 痛みをおさえ(鎮痛・抗炎症作用)、原因菌を弱らせ(抗菌作用)、菌を押し流す(利尿作用)ことで膀胱炎を治します。