和漢コラム便秘の解消にCOLUMN
冬に便秘がちな人は、冷えと水分不足に要注意。
冬便秘の改善策2:水分不足を改善する3つの方法
もうひとつ、冬の便秘を改善するために欠かせない水分補給の方法をいくつかご紹介します。水分不足は便秘だけでなく、お肌の乾燥にもつながるのでしっかりと補給してあげましょう。
水分不足の改善:1日に1.5リットルが目安。こまめに飲むことを心がけよう
1日に必要とされる水分摂取量は、約2リットル(体重が50kgの場合)。そのうち食事のときに摂取できるのは500ミリリットル程度であるため、残りの1.5リットルは飲み物で補給する必要があると言われています。
だからといって、一気に大量の水を飲んだとしても、あまり吸収されずに尿として排出されてしまうので、コップ半分~1杯程度を何回かに分けて飲むようにしましょう。
また、水分補給のタイミングとしておすすめなのは、
- 朝起きたときと寝る前。就寝中に汗をかくため。
- 汗をかきやすい、運動の前後。
- 食事のとき。食事の際に摂取する水分は、食べ物と一緒に腸まで届きやすくなる。
- 汗をかきやすい、入浴の前後。
水分不足の改善:コーヒーやアルコールは利尿作用が高いので気をつけて
カフェインを多く含む飲み物、コーヒーやお茶(緑茶)、紅茶、アルコールは、利尿作用が高いので水分補給の効率は悪くなります。お茶は種類によってカフェインの量が異なるので、もっとも高い玉露は避けて、比較的少ない玄米茶や麦茶を。
水の種類でいえば、マグネシウムやカルシウムなどミネラルを多く含む硬水が便秘には効果的と言われますが、軟水に慣れている日本人には飲みにくいと感じる人も多いかもしれません。それよりも、自分が飲みやすいと感じるものを選んで、できるだけ頻繁に口に運ぶことに気を配りましょう。
水分不足の改善:室内の乾燥を防ぐ方法
エアコン暖房などで乾燥しがちな冬は、室内の湿度にも注意が必要。冬の室内の最適な湿度は約50~60%と言われています。
加湿器を常時つけておくのがおすすめですが、それ以外の方法としては、
- 観葉植物。吸収した水分を葉っぱから蒸発させるので、天然の加湿器のようなもの。葉の大きめなものは効果が高いようです。
- 入浴後は1~2時間ほどお風呂のドアを開けておく。または、濡れたバスタオルを部屋で干しておく。
- 霧吹きやルームミスト。カーテンなどに軽く吹きかけておくと効果的です。
- お鍋をするのも効果的。湿度がアップするだけでなく、食物繊維を多く摂れて体も温まるので一石三鳥かもしれません。
寒い冬だからこそ、体も心も温かく
寒い日が続くと、外に出かけたくなかったり、何か新しいことを始めようという気持ちもなかなか起こりにくいものですね。けれども寒いからと言って、体を動かさなかったり面倒くさいと思ってしまうと、体が冷えたり生活スタイルがくずれて体調をくずしたりと、さらに逆効果を招いてしまうことに。体が元気でないと、気分もすぐれないものです。
そんな悪循環にさよならして、今年の冬は少し活動的に過ごしてみてはいかがでしょう。寒い冬には寒いからこその楽しみ方があるはず。体も心も温かく、元気に新しい年を迎えたいですね。