和漢コラム便秘の解消にCOLUMN
便秘は臭いおなら&ウンチの原因に。口臭、体臭にも要注意!
「おならが臭い」、「ウンチが臭う」・・・紛らわすためにトイレに消臭スプレーを振りまいたり、自分が臭っていないかドキドキ。これらはなかなか人には相談しにくい悩みですよね。
もしあなたが便秘なら、その臭いの原因は便秘によって悪化した腸内環境のせいかもしれません。
これを放っておくと、口臭や体臭の悩みにまで発展することもあるので、軽視できない問題です。
そこで今回は、便秘による臭いおならやウンチ、さらには口臭や体臭まで、臭ってしまうメカニズムと対策について詳しくお伝えします。
ウンチやおならの臭い、お口の臭いや体臭の悩み・・・腸の不調はさまざまな形で表れます。お腹のなかからキレイになって、これらを改善していきましょう!
臭いおならとウンチ、その原因は便秘かも
便秘でウンチが出ないと、その間ウンチは腸のなかにとどまることになります。古い便には悪玉菌が繁殖して、さまざまな有害ガスを発生します。
とくに、肉などのタンパク質を分解するときに出るのが、インドールやスカトールといった強い糞臭のガスや、卵の腐ったような臭いがする硫化水素、ツンとした刺激のあるアンモニアなど。
これら悪玉菌が出す有害ガスが混じり合い、あの臭いおならのニオイを作り出していたのです。
さらに悪玉菌は、ガス以外にも有害物質を産出します。これらの有害物質は、腸壁にダメージを与えて、腸の動きを弱らせてしまいます。腸がしっかり動かないためにウンチを送り出すことができず、よけいに便秘になってしまう・・・便秘の人のお腹のなかではそんな悪循環が起こっています。
ところでウンチは何でできているか知っていますか?健康なウンチは80%が水分、残りの20%のうち、3分の1が食べカス、3分の1が生きた腸内細菌、3分の1が剥がれた腸粘膜でできています。
腸内が悪玉菌優勢に傾いていると、ウンチにもたっぷり悪玉菌が含まれていて、それらの産生物(臭いガスなどの有害物質)のせいで強く臭うことが。
悪玉菌が優性になっているウンチは、アルカリ性に傾いているため黒っぽく、すぐに分かります。
ちなみに赤ちゃんのウンチはビフィズス菌がとても多いため、色は黄色で、いわゆるウンチのにおいは全くしません。代わりにヨーグルトや炊きたてのご飯のような、いい匂いがするんですよ。
便秘を放置すると、口臭や体臭にもつながる!
便秘気味であっても、ある程度腸が働いて便が排出されていれば、多少悪玉菌が臭いガスを発生させても、おならや便と一緒に排出され、とくに問題になることはありません。
ところが慢性のガンコな便秘を放置していると、腸内には常に腐敗した古い便が留まり、盛んに有害ガスや刺激物質を放出している状態に。そうなると通常のルートではニオイ物質を排出しきれず、血流に乗って全身に広がっていきます。
これらが肺に達すると、吐く息と一緒にニオイ物質が排出され、口臭として感じられることがあります。さらに、汗と一緒に皮膚から排出されれば体臭に。
「ウンチのようなニオイ」「アンモニアのニオイ」「腐ったようなニオイ」など、その人の印象をダウンさせてしまう、とても残念な臭いとして感じられてしまうのです。