和漢コラム便秘の解消にCOLUMN
コーヒーで便秘は改善?悪化?腸に効かせるコツと方法
便秘改善に役立つコーヒーの飲み方
コーヒーの整腸作用を引き出す飲み方としては、お腹を冷やさないためにもまずはホットがおすすめです。
さらにブラックばかりではなく、ミルクと合わせたカフェオレなどのメニューも取り入れたいところ。牛乳に含まれる乳糖という成分が腸内で分解されると、腸のぜん動運動を高めたり、便を柔らかくするため便秘の予防に役立つからです。
ここに腸内の善玉菌のエサとなるオリゴ糖も加えれば、ほんのり甘みもつき、おいしい便秘改善ドリンクメニューのできあがりです。オリゴ糖は消化されにくいため、カロリーは砂糖の約半分。ダイエット中でも取り入れやすいのはうれしいですね。
飲み方の注意点としては3つ。
まず、コーヒーは胃酸の分泌を促すため、胃が丈夫でない人が空腹時に飲み過ぎると、胃を荒らしてしまうことも。胃が弱いことを自認しているなら、空腹時を避けてコーヒーを楽しむようにすると良いでしょう。
そしてコーヒーの利尿作用を便秘の原因にしないためには、コーヒーを飲んだらその分、意識して多めに水分を補給することを忘れないように。
その際も、カフェイン入りの飲み物やアルコールでは水分補給になりません。お腹を冷やさないためにも温かい白湯やごぼう茶、ルイボスティーや麦茶などがおすすめです。
3つめに注意したいことは、飲む量です。どんなに良いものでも摂りすぎれば、良い面が悪い方向に出てしまいます。コーヒーを便秘改善に役立てたいなら、体重50キロの成人で1日3杯程度、体重70キロなら1日5杯程度までにしておきましょう。
また、カフェインは寝る前に摂ってしまうと眠りが浅くなることが分かっています。腸がもっともダイナミックに動く大ぜん動運動を起こすには、深い眠りが必要ですから、その点でもコーヒーの飲み方に気をつける必要があるでしょう。
カフェインが体から排出される時間には個人差がありますが、およそ3~7時間で約50%が排出されると言われています。深く眠って腸を動かすためには、夕食後のコーヒーは避けるのが賢明です。コーヒーを飲む時間帯としてベストなのは朝。午後も夕方以降は控えることをおすすめします。
便秘の改善も悪化も、飲み方しだい
便秘がちなコーヒー愛好家が、コーヒーで便秘を防いだり、便秘改善に役立てるために知っておきたい注意点を、以下にまとめておきましょう。
- コーヒーを飲むときは、水分補給と体を冷やさないことに注意
- コーヒーを飲む時間帯に注意
- コーヒーを飲む量に注意
上で述べたように、コーヒーには便秘改善に役立つさまざまなメリットがあることが分かっています。ルールを守り、デメリットが出ないように正しい飲み方を心がけることで、コーヒーは便秘解消の心強いサポート役になってくれるはず。
おいしくコーヒーを飲んでリフレッシュしながら、お腹をケアして快適なお通じも目指していきましょう。