和漢コラム腰痛の悩みにCOLUMN
「冷え」から来る腰痛に要注意。そのメカニズムと改善策5つ。
腰がだる重い、筋肉がコリ固まっている感じがする・・・、なかなかすっきり治らない腰の痛み。そんな慢性的な腰痛は、冷えによる血行不良も原因の一つとして考えられます。
気温が低い冬はもちろん、温度差の激しい季節の変わり目、夏でも冷房のきいた部屋で長時間座っているなど、私たちの体は想像以上に冷えているのです。冷えと腰痛のメカニズム、そして今日からできる改善方法をご紹介します。
あなたの腰は冷えている?
まずは、あなたの腰痛に冷えが関係しているかをチェックしてみましょう。
- お風呂に入って温めると、腰の痛みが一時的にラクになる。
- 朝起きてすぐに、脇の下とお腹を触り比べてみると、お腹のほうが脇の下より冷たい。
- 夏でも、腰を触ると冷たいと感じる。
上記のどれかに心当たりがある場合は、腰の冷えが腰痛の原因となっているかもしれません。
その他にも、平均体温が36℃以下であったり、いつも足が冷えていると感じる人も要注意です。
冷えが原因の腰痛。そのメカニズムとは?
では、冷えと腰痛にはどのような関係があるのでしょうか。
冷えと腰痛のメカニズムとは、
1.体は冷えると、筋肉や血管を収縮させて血流を抑え、外気に熱を奪われないようにする。
2.血管が収縮することで、血行が悪くなる。
3.血流が滞ると、酸素や栄養が運ばれにくくなる。同時に、疲労物質がたまりやすくなることで、腰痛の原因となる。
また、腰の筋肉がこわばった状態が続くと、周囲の抹消血管を圧迫。さらに血行不良を引き起こすという悪循環にもつながります。
冷えと腰痛の根深い関係は、できるだけ早く断ち切るべきなのです。
冷え腰痛対策のカギは、血流の改善
冷えによって血行が悪くなることが原因ならば、逆に温めることで痛みを改善できるはず。大切なのは、血液の循環をよくしてあげることです。
ただ、腰を温めることはもちろんですが、足やお尻など下半身全体の血流を良くすることも大切。下半身の血流が悪くなると、その通り道である腰にも影響があるからです。
当然ながら血管は体全部でつながっているので、腰だけでなく体全体として考える必要があります。
たとえば、足やお腹。
お腹は、生命を維持するために最も重要な内臓が集まる場所。何を置いても一番温めるべき場所なので、内臓が冷えていると腰や足は後回しになります。
足は、心臓から一番離れていて、しかも重力に逆らって血液を送り返さなければいけないため、どうしても血流が悪くなりやすい場所。血液を送り返すために心臓のような役割を果たすのがふくらはぎですが、運動不足などでふくらはぎの筋力が低下すると血行不良の原因となります。
それでは、冷えからくる腰痛の改善に、どのように体を温めて血流改善していけばよいのか。次からは具体的な対策を考えていきましょう。