和漢コラムニキビの治し方COLUMN
治りにくい大人ニキビ、ビタミン不足が原因だった!?
ビタミンB群全体をバランスよく摂取しよう
ビタミンB6とビタミンB2だけでなく、その他のビタミンB群も大切です。相互に助け合いながら肌の健康をたもってくれるので、全体的にバランスよく摂取するようにしましょう。
ビタミンB3:抗炎症効果があり、皮膚のバリア機能を強化する。
ビタミンB5:皮膚の修復と保湿を助けて、ストレス管理の役割も。
ビタミンB7:皮膚や髪、爪の健康をたもつ。
ビタミンB9:細胞の成長と修復を助ける。
ビタミンB12:細胞の成長と修復を助ける。ただ、過剰にとりすぎるとニキビの原因にも。
その他のビタミンB群を多く含む食品
ビタミン名 | 食品 |
---|---|
ビタミンB3 |
肉類:鶏肉、牛肉、豚肉 魚類:マグロ、サーモン 穀物:玄米、全粒粉製品 種実類:ピーナッツ、レンズ豆 |
ビタミンB5 |
魚介類:さけ 肉類:鶏肉、牛肉 穀物:全粒穀物、玄米 野菜:アボカド、ブロッコリー、キャベツ 卵 |
ビタミンB7 |
肉類:レバー 卵:とくに黄身 ナッツ:アーモンド、くるみ 穀物:全粒穀物 野菜:カリフラワー、サツマイモ |
ビタミンB9 |
緑葉野菜:ほうれん草、ケール、ブロッコリー 豆類:レンズ豆、ひよこ豆 果物:バナナ、メロン、レモン 穀物:全粒穀物、強化穀物製品 |
ビタミンB12 |
魚介類:さけ、マグロ、貝類(とくにムール貝、カキ) 肉類:牛肉、鶏肉 乳製品:ミルク、チーズ、ヨーグルト 卵 |
ビタミンCは、ニキビ予防やニキビ跡にも
ビタミンCには、抗酸化作用や免疫機能を高めることで、肌の炎症やニキビの悪化をおさえる働きがあるため、ビタミンB群と一緒にとるのがおすすめ。気になるニキビ跡にも、コラーゲン生成の促進やメラニン生成を抑える働きで力強い味方になってくれます。
ただ、ビタミンCも水溶性であるため、体の中に存在するのは数時間といわれています。理想的なのは毎食のメニューに加えることですが、むずかしい場合はサプリなどに頼るのもよいでしょう。
ビタミンCを多く含む食品
ピーマン(とくに黄色いピーマン)、キウイフルーツ、いちご、オレンジ、レモン、トマト、ブロッコリーなど
肌の再生を助けてくれる、ビタミンA
多くのアクネ治療薬にふくまれる「レチノイド」は、実はビタミンAから作られた物質。皮膚の再生を促進したり、皮脂の過剰な分泌を調節する働きがあります。
ビタミンAを多く含む食品
レバー(牛、豚、鶏など)、さつまいも、かぼちゃ、ほうれん草、にんじん、ブロッコリー、マンゴー、卵黄
ニキビの悪化を抑える、ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用や抗炎症作用が高く、皮膚のバリア機能を高めてくれるので、ニキビができたかな?と思った段階でとりたいビタミン。
肌のターンオーバーを促進する働きもあるので、ニキビ跡の回復にも効果的といわれています。
ビタミンEを多く含む食品
アーモンド、ヘーゼルナッツ、ほうれん草、ひまわりの種、ブロッコリー、カリフラワー
すこやか肌の味方、ビタミンと友達になろう
もうひとつ。糖分の多いお菓子の食べ過ぎでできるニキビも、ビタミンB群と関係していると考えられています。それは、体内の糖分を分解するときにビタミンB群が大量に消費されてしまうから。せっかく補ったビタミンB群が、糖分で消費されて足りなくなるというのはもったいない話ですよね。
ときどきはお肌の声に耳をすましながら、必要なビタミンが不足しないように、食べるものや糖分の摂りすぎにも気をつける。そうすればニキビの悩みを軽減できるかもしれません。