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もう繰り返さない!顎ニキビの原因と対策まるわかり解説

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もういい大人だというのに、ニキビができる。しかもなぜか、顎(あご)にばかり!・・・その理由を知りたいと思ったことはありませんか?

顎にニキビができるのは、顎の毛穴の形状や、大人になって増えてきたホルモンの影響が原因でした。

顎にばかりニキビができる謎が解ければ、突然の顎ニキビにももう慌てなくてOK。原因別の対処法アイデアもご紹介していますので、自分に合った対策をぜひ取り入れてみてください。

顔の毛穴は、ニキビができやすい構造になっている

毛穴はそれぞれ、皮脂を分泌する皮脂腺を備えています。皮脂腺と、生える毛の性質との組み合わせによって、毛穴は3つの種類に分けることができます。

名称 毛の状態 生える場所 皮脂腺
(A) 終毛性毛包 髪の毛・ヒゲなど太い毛 頭部や脇など 発達
(B) 軟毛性毛包 細いうぶ毛 全身 ほとんど発達していない
(C) 脂腺性毛包 細いうぶ毛 顔や胸部、背中 発達した皮脂腺が複数

(A) 終毛性毛包:大きい毛穴、太く長い毛、発達した皮脂腺、発達した毛根。(B) 軟毛性毛包:小さい毛穴、短く細い毛、小さい皮脂腺。(C) 脂腺性毛包:大きい毛穴、短く細い毛、発達した皮脂腺

(A)の終毛性毛包は、発達した皮脂腺から皮脂が分泌されますが、毛の成長とともに排出され、ニキビになることは多くありません。また(B)の軟毛性毛包は、そもそも皮脂の分泌が非常に少ないため、トラブルになることはありません。ところが(C)の脂腺性毛包は、よく発達した皮脂腺が複数あり、活発に皮脂を分泌します。さらに生えている毛が細いのに毛穴が大きいため、隙間が大きく角質が溜まりやすいのも特徴。皮脂と角質、まさにニキビを引き起こしやすい2大条件を備えているのです。

皮脂腺が多く分布するのは、顔、胸、背中といった身体の中央部分。顔のなかでは特におでこ、鼻、顎のセンターゾーンに皮脂腺が発達しています。この部分は特に皮脂が活発に分泌されるため、二キビができやすい危険地帯なのです。

顎にばかりニキビができてしまう理由

でもそれなら、おでこや鼻にだって同じくらいニキビができるはず。「顎にばかり」、「顎にだけ」ニキビができてしまう理由は何なのでしょうか。

その犯人と考えられるのが、男性ホルモン。実は女性であっても、男性の5〜10%程度の男性ホルモンを分泌しており、骨格や筋肉の発達に役立っています。ほかにも男性ホルモンには皮脂の分泌を促し、角質を厚くする作用もあります。

皮脂腺の多いゾーン。男性ホルモンの影響を受けやすいゾーン。大人ニキビができやすい危険地帯。女性ホルモンとのバランスがとれていれば通常は問題ないのですが、さまざまな理由で男性ホルモンが過剰になると、角質は厚くなって詰まりやすくなるのに、皮脂はどんどん分泌されてしまうことに。
なかでも顎は、男性ホルモンの影響を受けやすい部分。ヒゲや胸毛など、男性であれば体毛が濃い部分は、女性であっても男性ホルモンの影響を受けやすい箇所なのです。

大人の男性の場合、十分な量の男性ホルモンが作用して、口周りや顎には太くてしっかりとしたヒゲが生えます。毛穴の構造は脂腺性毛包ではなくAの終毛性毛包になるため、皮脂は排出されやすく、比較的ニキビはできにくくなっています。

ところが女性の場合は、顎に当然ヒゲは生えませんから毛穴の構造は脂腺性毛包です。そこへ男性ホルモンから角質を厚くし、皮脂を分泌するよう指示が来れば、ニキビ発生の危険度は格段にアップ。
つまりホルモンバランスが崩れた女性にとって、顎周辺はニキビ発生の条件がすべて揃った超危険地帯と言うことができるのです。

男性だと胸毛が生える胸の辺りも、同じ理由で男性ホルモンが原因のニキビができやすい箇所。顎ニキビができたら、胸の辺りもニキビができていないか気をつけて見てみましょう。

もうひとつの疑問、「若いときはそれほど顎にニキビができた覚えはないのに、なぜ大人になってから増えたの?」という問いには、ホルモンの分泌量が答えになります。
初潮を迎える13歳頃に子宮や卵巣が目を覚ますと、そこからホルモンの分泌が始まります。そして25歳くらいから急激に増え、28歳頃にピークを迎えます。
つまり、10代〜20代前半は、まだホルモンの分泌量が少なかったということ。大人になり、女性ホルモンと男性ホルモンの分泌量が増えたために、その影響が顎に出やすくなっていると考えられるのです。

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